オーガニック化粧品にもいろいろある理由
9割以上のオーガニック化粧品には、何らかの合成成分が含まれています。とくに防腐剤は、ほとんどの化粧品に使われています。欧米のオーガニック認証機関の多くでは、植物原料の95%以上がオーガニック栽培であることを条件にしていますが、これは逆に残りの5%までは合成成分の使用を認めていることになります。しかしぷろろ化粧品は、あえて天然成分100%に固執しています。日本オーガニックコスメ協会は、天然成分100%のものでなければ、JOCAの推奨品マークの使用を認めていません。製造技術において難しいとされる天然成分100%に、なぜぷろろはこだわり続けるのでしょうか。何が違うのでしょうか。
合成成分に弱い表皮常在菌
もし化粧品が店頭に並んでいる間に腐敗してしまったら、本来の化粧品の機能を果たさないだけでなく、肌につけたら却って肌荒れを起こす可能性があります。そこで一定の防腐剤の使用はやむを得ないとされているのです。しかし、そもそも防腐剤とは、細菌の繁殖を抑えることで腐敗を防ぎ、一定の殺菌作用をするものです。よく知られるように、健康な肌の表面には、バリア機能を担う表皮常在菌が常住しています。そして天然の最高級のクリームといわれる皮脂膜を作り、肌を弱酸性に保ちながら保湿し、悪玉菌から肌を守ってくれています。この表皮常在菌が防腐剤で殺傷されてしまったらどうなるでしょうか。肌は無防備になり、バリア機能が弱まって悪玉菌が増殖し、炎症やアレルギーを引き起こす原因になります。
健康な肌にある表皮常在菌
化粧品は食べ物と同じ
ぷろろは、化粧品も肌から体の中に入るものなので食物と同じ感覚で作っています。ですから間違って食べても害にはなりません。このため面倒でも化粧水は、食べ物と一緒の冷蔵庫に保管をお願いしています。防腐剤を使わない代わりに、ハーブなどの防腐効果のある素材を使うことで、腐敗を防いでいるのです。たとえばローズマリーは防腐効果をもつ植物です。むかしヨーロッパで内陸へ鮮魚を運ぶときには、ローズマリーを添えて運んでいました。またホホバオイルは、主成分がワックスエステルというロウ成分なので、他のオイルと違って容易に酸化しません。このような原材料を選んで使うことで、コストはかかりますが、天然成分100%のオーガニック化粧品を実現しているのです。
防腐効果をもつローズマリー
天然成分100%のオーガニックの違い
皮膚科で酒さ様皮膚炎と診断されると、抗炎症薬などが処方されます。ところがこれらの薬をぬっても炎症は治まらず、やがてどんな化粧品を使ってもヒリヒリ滲みて使えないといったことがよく起きています。こんなとき、ブログやネット検索で「ぷろろ化粧品」を知り、恐るおそるトライアルを申し込んで使ってみたところ、まったく滲みることなく使えたのでビックリしたという声をよくいただきます。2,3ヶ月つづけたらどんどん肌の状態が改善したといううれしいお便りもたくさんいただきます。改善したというより、よくないものをとり除いたのです。このことからも、同じオーガニック化粧品でありながら、一般のオーガニック化粧品と天然成分100%のオーガニック化粧品は違うことが分かります。
皮膚科の薬にも要注意?!
そもそも酒さなどの皮膚炎は、ほとんどの場合、化粧品に含まれるケミカル成分の蓄積が原因です。10年、20年と使う期間が長いので、因果関係に気づいていないだけです。合成成分によって肌のタンパク質が少しずつ溶かされて薄くなり、バリア機能が破壊されて保水能力が失われることで乾燥肌から敏感肌になっていきます。その治療に使われるヒルドイドやステロイドの副作用が、酒さ様皮膚炎を引き起こします。皮膚科で処方される薬もケミカル成分なので、肌を刺激しバリア機能を破壊するのです。こうした対処療法は、症状を抑え込むだけなので、一時的によくなったように見えても使用をやめると酷いリバウンド症状に見舞われます。バリア機能を破壊し続けるので、完治せず慢性化したり悪化したりの一途をたどります。
石けんの界面活性は異なる
肌に有害な作用をする合成成分の一つに合成界面活性剤があります。多くの美容家などはほとんどケミカル成分を容認する立場なので、石けんだって界面活性剤ではないか、この世の中にあるものはすべて化学式で表せるもので、化学成分でないものはこの世に存在しないとも述べたりします。たしかに石けんも界面活性剤の一種には違いないのですが、石けんは5000年も前に発見されて安全に使われつづけてきました。石けんは洗浄の役割を終えるとすぐに界面活性を失い、分解して自然に戻るので肌にも環境にも負荷を与えません。石けんカスは魚のエサになるほど安全なものです。ところが合成界面活性剤は、使用後もほとんど分解せず、強い界面活性作用を維持したまま、肌や自然界を破壊し大きな負荷を与えます。これを一緒に論ずるのは暴論というほかありません。また、つけたすぐあとに刺激がないことを論じて数十年といった長い時間軸で生じる影響はまったく無視しています。ところが酒さなどの皮膚炎は、10年、20年と使うことで微量でも成分が蓄積して現われる皮ふ症状なのです。
オーガニック植物の植え付け
合成成分は高温高圧のもとで合成される
自然界に存在する成分は、一つの成分が単独で存在することはなく、たくさんの成分が混在して安定を保っています。この場合は単独の成分とは異なり、となりの分子から電子を奪って活性酸素を発生させるような不安定性はありません。元々自然界にあって容易に分解し循環するものと、5、6百度もの高温高圧の特殊な条件下で合成される合成成分とはまったく異質なものです。37℃前後の人間の体温では分解しません。これは明確に区別して考えるべきです。
肌のためにどうあるべきかだけを考える
オーガニック農産物には、世界的に厳格な統一基準が定められています。しかし、化粧品にはまだ統一基準がありません。これが様々な化粧品トラブルを引き起こす要因になっています。そうした中にあって、ぷろろは化粧品を単なる利益商品とは考えず、純粋に肌のためにどうあるべきかだけを真剣に考えた結果、天然成分100%に固執し、モアオーガニックを追求しつづけているのです。天然成分100%で作られている限り、肌にも環境にも安心・安全だからです。