90%の女性が乾燥肌!!
乾燥を訴える女性が非常に多くなっています。ある調査によると、女性の90%が自分は乾燥肌だと自覚しており、そのうち30%は肌トラブルがあると答えています(LINE肌診断結果)。乾燥肌ではなく問題のない10%のうち、美肌の人はわずかに2.9%、普通肌の人は7.1%だけです。この数字には、身体の部位の乾燥も含まれるので、顔の乾燥だけでみると約40%となり、いかに多くの女性が肌の乾燥に悩んでいるかが分かります。このうちほぼ15%の人が美容上の肌トラブルに悩んでいることになります。乾燥肌から敏感肌になり、これらがトラブル肌の予備軍になっているのです。
合成シャンプーや化粧品が常在菌を排除
なぜこのような状態が起きているのでしょうか。この数字からざっくりいえることは、合成成分を原料にした毛髪シャンプーやボディシャンプー、化粧品が、肌のバリア機能を弱めて、乾燥肌の大きな要因になっていると考えられることです。現在、巷には安価にできる合成成分でつくられたシャンプーや化粧品が圧倒的な割合を占めています。合成成分は肌のバリアを守っている善玉菌である常在菌を削ぎ落したり排除したりします。常在菌は、化学成分にとても弱いので、これを利用したのが注射のアルコール消毒です。看護師さんがアルコールで一拭きすると雑菌類は常在菌ともども一掃されてしまいます。常在菌は肌の表面に棲んでいて、汗と皮脂から皮脂膜というクリームをつくり、肌の表面でバリア機能を果たしています。常在菌がいなくなれば、バリア機能が弱まり、悪玉菌がはびこって肌は乾燥しやすくなり、アレルギー物質が侵入しやすくなります。
オーガニック化粧品の市場規模
常在菌を大切に守るのが植物原料からつくられる石けんや、植物エキスでつくられるオーガニック化粧品です。ただその市場規模は、全体からみると5%ほどにすぎません。このことが乾燥と深くかかわっていると考えられます。しかも化粧品ではオーガニックや自然派を名乗る商品の80%以上にも、合成保湿剤や合成防腐剤や酸化防止剤など、何らかの合成成分が配合されています。化粧品は農産物と異なり、オーガニックの基準が定められていないため、ほんの少しだけ植物エキスを配合していても、オーガニックと名乗れてしまうのです。純粋に天然成分100%の化粧品は、市場全体からみるとじつに1%ほどしかなく、見つけることは至難です。
どの化粧品も滲みて赤くなる
その結果、乾燥肌や敏感肌になってどの化粧品も滲みるようになり、敏感肌用をうたう化粧品を使っても浸みたり赤くなったりして使えなくない人が続出しています。ネットを探しまわってコスメジプシーになっている人が大勢います。たまたま天然成分100%の化粧品にあたれば幸運で、ほとんど滲みることなく使えるので驚かれます。今までのことがウソのようだと感動する人が続出しています。どの化粧品も使えなかったのに、天然成分100%の商品であれば浸みずに使えるということ自体が、合成成分の問題点を浮き彫りにしているといえるでしょう。
合成成分の毒性
合成成分の化粧品でも、ただちに滲みたり悪化したりするとは限りません。10年、20年と長く使ううちに蓄積して、症状を現すようになるからです。合成成分にはそもそも毒性があり、厚生労働省が配合できる量をきびしく規制しています。このため表向きは安全とさていますが、合成成分は自然界に存在しない成分であり、体内で分解することができません。石油原料を500℃もの高温と高圧のもとで合成されるので、人間の36.5℃前後の体温で分解できるわけがありません。このため微量でも長い年月のあいだに体内に蓄積していきます。女性が社会にでてお化粧するようになり、10年、20年経ったとき、ある限界値を超えると敏感肌や肌トラブルを引き起こすのです。メーカーは発売前に試験を行いますが、数ヵ月から数年で製品化して世にでていきます。10年、20年後のことはテストのしようがなく、結局、女性の顔で人体実験をしていることになります。それが化粧品による肌トラブルの原因です。
天然成分の化粧品を見つける方法
では天然成分だけの商品をどうやって見つければよいのでしょうか。まず、広告に全成分が表示されているかどうかです。全成分が分からない商品は選ばないことです。化粧品の全成分表示は義務づけられているものの、多くの商品は手にするまで見られず、広告の段階で書かれていることはまれだからです。何らかの不都合な成分が配合されている可能性も疑われます。全成分が確認できたら、ローマ字、数字とカタカナやローマ字の組み合わせ、やたらに長い名前、イメージが全くできない成分名がないか確認します。それらは合成成分である可能性が高いからです。石けんは、塩化カリウム、塩化カルシウム、石けん素地などと書かれていれば、天然の原料で作られたものと考えてよいでしょう。乾燥肌やトラブル肌にならないために、植物エキスや天然成分で作られたシャンプーや化粧品を選べるように習慣づけることが大事です。