ヒト幹細胞化粧品はオーガニックか? | ぷろろのオーガニックライフ

ヒト幹細胞化粧品はオーガニックか?
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ヒト幹細胞培養液とは


しわやシミをなくすエイジングケアの決定版ともいわれる「ヒト幹細胞化粧品」。いま大きな注目を集めています。外から美容成分を塗って補ういままでの化粧品と異なり、バイオ技術から生まれた新しいタイプの化粧品だからです。ヒト幹細胞培養液を与えると衰えた肌の幹細胞が甦り、肌内部の幹細胞がコラーゲンやヒアルロン酸を生み出すようになるのです。ここでオーガニック志向派から、「ヒト幹細胞化粧品って、オーガニックなの?」という疑問が提起されます。答えは「No」です。オーガニック化粧品とは植物エキスを用いた化粧品ですが、ヒト幹細胞培養液は人の幹細胞を培養する際に得られるもので、植物由来ではないからです。
 

オーガニック化粧品が追求した安全性


オーガニック化粧品の意義は、安全性でした。20世紀後半からケミカル化粧品が圧倒的に主流となり、そこに含まれる合成成分が肌荒れやアレルギーを引き起こしたからです。ずっと大昔から安全に使われてきた植物エキスでつくられた化粧品であれば未然に防ぐことができます。ただハーブなどのオーガニック原料は、畑で育てて収穫し、エキスを抽出するのに長い時間と人手がかかるため、コスト高になります。一方のケミカル化粧品は石油を原料として工場で大量生産が可能であり、コストは圧倒的に低くなります。オーガニック化粧品は、コストではケミカル化粧品に及ばないものの、肌を傷めず、ハリとつやのある若々しい肌を長く保てるのが大きな特徴です。ただオーガニックと称する商品の中には、植物エキスとともに有害なケミカル成分が多用されたものも多く、肌荒れやアレルギーを引き起こしてきました。そうした商品と純粋なオーガニック化粧品を区別するために、第三者がオーガニック商品であることを認証する制度が世界にいくつもつくられました。限りなく天然成分100%に近いものが本物のオーガニックとして安全を評価されたのです。
 

化粧品のパラダイムシフト


ところがヒト幹細胞化粧品は、ドナーから採取した幹細胞を培養して得られる成分で、植物由来ではありません。ヒト幹細胞培養液には、情報伝達物質サイトカインのほか、成長因子や増殖因子などが多数含まれ、幹細胞自体はまったく含まれないので安全です。この培養液を肌に与えると、衰えた肌の幹細胞が活性化して、自らコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを産生するようになり、肌はかつての若々しさをとり戻し、シミやしわのない艶やかな肌を再現するのです。バイオ技術が生みだした化粧品の革命とも、化粧品のパラダイムシフトとも呼ばれる所以です。ヒト幹細胞培養液は植物由来ではなく、人に由来する原料です。ヒト由来であるゆえに人の肌にもっとも馴染みがよいのは当然で、植物アレルギーなどの心配もないとされます。ヒト幹細胞培養液は、オーガニック原料をしのぐ、まさに夢のような化粧品原料といえます。
 
 

高濃度ヒト幹細胞美容液
               高濃度ヒト幹細胞美容液

 

防腐剤と浸透剤の問題


ただ一つ問題なのは、バイオ原料であるために大腸菌などの細菌が繁殖しやすいことです。日常の環境で細菌が繁殖したり、腐敗したりすれば由々しい問題です。安全な保存方法が大きな課題になります。植物成分で防腐効果や抗菌性のものも存在しますが、ヒト幹細胞培養液に添加するには厳格なエビデンスが求められ、現時点では使用困難です。そこで通常は合成成分の防腐剤や抗菌剤が使われます。市販商品には、有害性が指摘される合成界面活性剤やパラベン、フェノキシエタノールなどが使用され、必要以上に重複使用されたりしています。これはオーガニック化粧品においては忌避されてきた成分であり、長期使用した場合に肌や健康への影響が危惧されます。ましてオーガニック重視派には受け入れがたい抵抗感や拒否反応が生まれるのも至極当然といえます。
 

安全性をいかに確保するか


ぷろろ化粧品がヒト幹細胞Queens美容液を開発するにあたって、もっとも頭を痛めたのはこの点です。種々検討を重ねた結果、刺激やアレルギー性がなく、安全性が高いとされるペンチレングリコールと1, 2-ヘキサンジオールの採用でした。配合量をなるべく抑えて、許容できるギリギリまで使用量を絞りました。こうしてできた試作品を、天然成分以外にはほとんど使えない敏感肌・酒さ様皮膚炎の10数人の方にお願いし、数次のテストをくり返しました。その結果、トラブル肌であっても、一人も刺激やアレルギーを生じることなく使えることが確認できたので、開発に踏み切ることができました。
 
 

ぷろろQueens美容液
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2021年3月発売以来、保湿性もよく肌なじみもきわめてよいとの高評価を得て、レビュー等でも圧倒的に好評を博し、さらに多数の継続購入や定期購入でご利用をいただき歓迎されています。モアオーガニックに拘ってきたぷろろ化粧品としては、さまざまな逡巡はあったものの、肌トラブルのある人々の改善に役立つことが何よりもうれしく、開発に踏みきってよかったと考えています。水を一切使わず、浸透性にすぐれた白樺樹液を代わりの基剤に使用することで、浸透剤を使う必要もありません。このヒト幹細胞培養液を高濃度配合したぷろろQueens美容液が、敏感肌など肌にトラブルをもつより多くの方々のお役に立つことを願ってやみません。

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