シワ対策のコラーゲンを増やす方法 | ぷろろのオーガニックライフ

シワ対策のコラーゲンを増やす方法
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保湿だけでは消えないシワ


目元の小ジワが目立ってきたので乾燥対策のクリームを塗っているが改善しないという声を耳にします。これはシワの原因が乾燥によるものと思い込んでいるためです。たしかに入浴後に消えてしまうちりめんジワは、乾燥が原因です。ところがより深いシワは、加齢などで真皮のコラーゲンが傷ついたり損傷したりすることに原因があります。表皮よりも深い真皮に原因があるので、肌表面の保湿をしただけでは改善できません。加齢とともに生ずる深いシワには、真皮のコラーゲンを増やす必要があります。だからといってコラーゲンを肌に塗りつけたり、食べたり飲んだりしても肌のコラーゲンは増えてくれません。ではどうすればよいのでしょうか。
 

コラーゲンの減少がシワをつくる


まず肌のコラーゲンの役割とは何かを考えてみましょう。コラーゲンは真皮の線維芽細胞を網目状に保つことで、肌のハリや弾力を支えています。ベッドに例えると、マットレスのスプリングの役割りです。スプリングがへたって弱ってしまうと、ベッドはふかふか感がなくなり、へこんで寝心地がわるくなります。これが肌のたるみや深いシワの原因にあたります。そこでコラーゲンを増やそうと、肌に直接塗ったり、食べたりしても肌のコラーゲンは増えてくれません。食べ物から摂取したコラーゲンは、胃や腸で分解されてアミノ酸になり、小腸で吸収されてさまざまな栄養素とともに血液に乗って体の各部に運ばれ、必要に応じて骨や皮ふ、脂肪など体の組織になるからです。アミノ酸がコラーゲンになるには、ホルモンの働きが必要です。
 

真皮の構造
               真皮の構造とコラーゲンの役割

 

効果的にコラーゲンを増やす方法


ではどうすれば真皮のコラーゲンを増やせるのでしょうか。コラーゲン入りの化粧品を使っても、コラーゲンは分子量が大きいのでそのままでは肌に浸透できません。保湿成分として働くことはあっても、人間の体はそもそも自己以外の侵入した物質は異物として受け付けないので、肌のコラーゲンとして定着しないのです。有効な方法は、コラーゲンそのものではなく、コラーゲンを増やす成分を取り入れることです。それはビタミンCなのですが、ビタミンCはとても壊れやすいためそのままでは目的の場所に辿り着けないのです。そこで肌に入りやすく浸透しやすい形に化学的な処理をしたビタミンC誘導体が使われます。ただし、ビタミンC誘導体は合成成分なので、肌に刺激があり、敏感肌や酒さなどの肌には使用することができません。
 

ビタミンC誘導体とは何か


ビタミンC誘導体は、肌のコラーゲンを増やす代表的な成分として知られています。ほかにビタミンB3のナイアシン、ビタミンAのレチノールがあります。これらの成分は真皮まで浸透して、線維芽細胞の働きを活性化し、コラーゲンの生成を促します。ビタミンC誘導体には、リン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naなどがあり、配合することで浸透力が高まります。このビタミンC誘導体に刺激を感じる肌には、より刺激の少ないナイアシンがよいとされます。水溶性のビタミンなので化粧水や美容液に用いられ、コラーゲンの合成と、新陳代謝を高めて肌にハリと弾力をもたらします。よく似た成分にレチノールがあります。こちらは油溶性なので、美容液やクリームに用いられ、比較的浅いシワに有効とされます。ただ、どちらも合成成分なので、やや刺激が強く敏感肌やオーガニック志向の方にはお奨めできません。
 

ヒト幹細胞培養液の化粧品


そこで最近、美容業界で注目を集めているものに幹細胞培養液を使った化粧品があります。肌の潤いやハリ・弾力など、エイジングケアに新しい時代をひらくものとして大きな注目を集めています。幹細胞には、植物性、動物性、ヒト由来の三種類がありますが、もっとも肌なじみがよいのはヒト幹細胞培養液です。ヒト由来であるだけにアレルギーもなく、安全で効果が高いとされています。幹細胞培養液には、幹細胞を培養する際に浸出する細胞を成長させたり増やしたりする情報伝達物質サイトカインなど、500以上もの成長因子や増殖因子が含まれます。これを肌に与えると、加齢や紫外線で衰えた肌の幹細胞が刺激されて再活性化し、肌が自らコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを再生産するようになるのです。すると肌はみずみずしさと弾力をとり戻して、ターンオーバーも正常化されます。従来の化粧品のようにただ外から与えて補うのでなく、肌本来の力を再活性化することにより、10年後、20年後の肌の未来を変えることができるエイジング効果が確実に期待できるとして注目をあびています。
 

ヒト幹細胞培養液
           ヒト幹細胞培養液に含まれる主な成長因子と増殖因子

 

培養液の濃度3%以上を選ぶ


幹細胞培養液の配合量は1%未満でも効果があるとされる成分ですが、なるべくなら3%以上のものを選ぶようにするとより高い効果を期待できます。ただ幹細胞培養液の製造方法にもいろいろあり、培養方法によってそこに含まれる有効成分には大きな違いが生じます。ヒト幹細胞培養液でさえあればよいのではなく、たくさんの成長因子や増殖因子を浸出させることができる、ローリングボトル方式で抽出されたものがベターとされています。ヒト幹細胞培養液は取り扱いがむずかしくやや不安定な成分なので、雑菌などの繁殖を防ぐために最低限の防腐剤などの添加が必要になります。このためたくさんの合成成分が配合されている商品もあります。パラベンやフェノキシエタノールなどが使われていないか確認するなど、合成成分をいかに最小限に抑えているかも選ぶ際の重要なチェックポイントとなります。
保湿だけで消えない深いシワには、科学的根拠に基づいたコラーゲンを増やす効果が確認されているヒト幹細胞培養液の化粧品がもっとも効果が高くかつ安全といえます。

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