保湿にはクリームが不可欠
近年は乾燥肌の人が激増しています。このため化粧水は必須アイテムですが、化粧水だけで安心して、保湿が無防備になっていないでしょうか。乾燥肌はバリア機能が弱っていて水分がどんどん蒸発していくので、化粧水をしたらちゃんとフタをする必要があります。それがクリームの役目です。しかしクリームなら何でもよいわけではありません。化学成分が含まれているものは、かえって乾燥を助長してしまう可能性があるからです。天然成分100%のぷろろ白樺みつろうクリームなら、肌をやさしく保護し、保湿効果に優れているので最適なクリームといえます。その理由がなぜなのか何か探ってみましょう。
みつろうクリームとは
みつろうクリームは、ハチの巣から採取したみつろうを熱した白樺エキスに溶かして、上質なホホバオイルを加えて攪拌し、クリーム状にしたものです。主成分はみつろうとホホバオイルですが、その実態は酸化しにくいロウ成分のワックスエステルなので、ほとんど酸化しないのが特徴です。厳選されたシンプルな原料ばかりですが、どんな肌にも刺激なく使えて、保湿性が高く、贅沢な本物の手作りクリームです。
みつろうは、ミツバチが花から集めた蜜をハチミツに変えるときに分泌される、風雨から巣を守っている成分です。蜂蜜10に対して1しか生成されない希少なもので、これを巣から切り離して不純物や大きなゴミを取り除いて加工したものが、鮮やかな黄色のみつろうの固まりです。保湿性に優れ、化粧品に使用すると肌をしっとり柔らかく保護します。みつろうの色と香りは採取される場所や花の種類によって変化し一様ではありません。
固形のみつろう
みつろうの品質は未精製のものがより上
みつろうは精製度を高めると色がぬけて白っぽくなり、栄養が失われます。このためオーガニック化粧品の原料にはむしろ未精製のものが使われます。プロポリスなどの豊富な栄養素を活かすためです。巣を風雨などの自然の脅威から守る性質もち、保湿、柔軟、殺菌、抗炎症などの優れた効果を発揮します。体温くらいの温度で簡単に柔らかくなるので、口紅やクリームなどに使われ、また洋菓子づくりやケーキにも使われるなど、唯一の食べられるロウです。蜂蜜が入った巣を切り取ってそのまま食べるコムハニーや、フランス焼き菓子にも使われるなど、安全性の高いものです。また、他の油脂や配合成分を均質化したり分散化する乳化作用があるので、あえて乳化剤を使用しなくてもすみます。
ホホバオイルは酸化しにくい液体ロウ
ホホバオイルは、砂漠地帯に生息する低木で、その実を絞って採取したオイルの仲間ですが、実際の主成分はみつろうと同じくワックスエステルであり、液体のロウです。皮ふに含まれるロウ成分に近いため、肌につけると皮脂の代わりをします。不要な角質を取り除き、肌や髪の毛を乾燥から守り、ハリ、潤いを保持し、浸透性がよく、肌をやわらかくしてどんな肌質にも合うのが特徴です。ほのかな香りと酸化しにくい性質があり、化粧品には最適な材料の一つです。ホホバオイルも未精製のものにより豊富な栄養が含まれ、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB、必須アミノ酸などが豊富で、古来より美容や食用に利用されてきました。気温が低い晩秋や冬などには固まることがありますが、温めるとすぐ液体にもどり、湯せんをしても成分変化がありません。
主な産地は、アメリカのカリフォルニア、メキシコ、イスラエルの砂漠などで暑さに強く、水分を保って生き続けられる植物なので、酸化しにくい性質があり、現代医療では唯一、人工心臓の潤滑剤としても使われるほど安全なものです。
ホホバオイル
白樺樹液の抗酸化力を利用
また白樺樹液には、活性酸素を除去しシミを薄くする作用があります。ヨーロッパやアメリカではプラントウォーター又はホワイトバーチウォーターと呼ばれ注目されています。北海道の白樺樹液は、白樺が春先に開花・開葉するために必要な養分を、清浄な大地から吸い上げたもので、無色透明でくせがなく、ほのかな甘みがあります。必須アミノ酸、各種ミネラル、ポリフェノールなどを多く含み、現地ではそのまま飲料する習慣があります。白樺の根の細胞を通過して吸い上げられた水分は粒子が小さく、肌への浸透がよいのが特徴です。化粧水に使うと肌にぐいぐいと吸い込まれるように浸透します。北海道は、夏と冬の寒暖差が60℃にもなるきびしい自然環境で、その厳しさに耐えて生き抜くために、白樺は強い抗酸化力を身につけます。人間はその抗酸化力を利用させてもらっているわけです。
みつろう、ホホバオイル、白樺という三つを主成分とする白樺みつろうクリームは、シンプルでありながら肌を保護し、水分の蒸発を防ぎ、外部のアレルギー物質の侵入を遮断してくれる、保湿に欠かせない優れもので、肌にとっては最適な保湿クリームといえます。