肌に備わる調節機能と美容成分 | ぷろろのオーガニックライフ

肌に備わる調節機能と美容成分
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人体の自動調節機能

人の体には自動調節機能があります。暑くなれば体温を上げないように汗をかき、体温を一定に保とうとします。激しい運動で酸素が不足すれば、呼吸を早くして酸素の量を増やします。身体に毒物や有害物質が入れば、嘔吐したり下痢を起こして体外に排出しようとします。肌も同じです。本来の皮脂とは異なる成分が塗られれば、肌は異物とみなして排除しようとします。それが刺激や痒みなどのアレルギー反応になります。反対に、皮脂にちかい成分であれば、刺激も痒みもなく、肌になじむのです。

バリア機能を破壊するステロイドやドクターズコスメ

肌トラブルで皮膚科を受診すると、たいていステロイドや抗生物質、ワセリンやドクターズコスメなどが処方されます。ステロイドやドクターズコスメは、症状を抑える作用をする成分が含まれていて、つけると症状が一時的に治まりますが、中身は一般のケミカル化粧品と大差なく、バリア機能が壊され続けて慢性化していきます。医学的に因果関係が解明されていないのです。ワセリンは、精製の度合いが高く、つけても刺激もなく安全とされています。しかし原料はれっきとした石油からできる化学成分です。長く使うと皮脂分泌が阻害され、肌の機能がくるってしまうおそれがあります。天然のみつろうやホホバオイルのクリームの方が安全です。

肌を強制的に変化させるということ

現代の化粧品には即効的な効果が求められる傾向が強まっています。しかし肌そのものの生理構造が変わるわけではありません。細胞が生まれかわるサイクルは最低でも1か月以上かかります。即効的な変化を求めることは、肌の自然な変化を待たず、ケミカルな成分の力で、肌を強制的に変化させるということです。それは肌の自然な営みに反することであり、肌は苦痛に感じているはずです。相応の反動やリバウンドがあるのは自然の理といえます。

新しい美容成分は長期の人体実験

化学成分にはすぐ反応があらわれるものと、すぐには何も現れず、5年10年たった長期間使用した先に現れるものがあります。合成成分は分解せず、微量でも長年使うと蓄積していくので、限界を超えると炎症を起こすようになり、使えるものがなくなっていきます。美容化学の進歩には素晴らしいものがあるのですが、短い期間のテストで商品化されて世に出ています。それを長期使用したとき、どういう結果になるかは誰にもわかっていません。いわば大切な女性の顔で人体実験が行われているのに等しいのです。メーカーは夢のような効果やメリットだけを大々的に宣伝しますが、デメリットやリスクについて触れることはありません。しかし、効果が大きい薬は副作用も大きいように、短期間に効果が大きいものほど、リスクがあることを理解しておくべきです。

バリア機能がこわれると

肌はバリア機能で護られています。バリア機能が健在であれば、美容成分が肌に浸透することはできません。そこで一般の化粧品では、肌のバリアをこわして、水分や美容成分を無理やり浸透させ、肌を変化させています。バリアが壊れたままでは肌の水分は蒸発し、外部からはアレルギー物質が侵入するので、肌の表面にうすいビニールの膜をつくり、これらを防いでいるのです。それが合成ポリマーです。ビニールで塞がれると皮ふ呼吸や正常な皮脂分泌ができなくなり、素肌そのものはしだいに乾燥肌になっていきます。すぐにしわが消えたりハリが出たり、顔色が明るくなったり、手品のように肌が変化するのは不自然なことなのです。また合成成分は石油から作られるだけとは限りません。現代では植物を原料として、自然界には存在しない成分が合成され、植物由来であるとして、安全な成分のようにアピールされたりしています。しかし原料が植物原料であっても、化学的な操作でつくられる自然界にはない成分は、合成成分はであることに変わりありません。体内でも自然界でも分解できないのは同じことです。

人間も自然によって癒され修復する

肌トラブルを生じたときは、安易に薬に頼ったり、どんな化粧品を使えばいいかと考えるのでなく、どうすればバリア機能を元に戻せるかを軸に考えることが大事です。人間も自然の一部である限り、自然によって癒され、修復できるのです。自然の中で分解できず、土に還ることもできないものは、自然とはかけ離れたものです。生態系や地球環境に悪影響を及ぼす合成成分が、大切な女性の顔を美しくするのにふさわしいかどうかを考えたいものです。ケミカル化粧品を全否定するわけではありませんが、もしケミカル化粧品を使い続けるならば、そうしたリスクを理解したうえで使うことです。そうすれば、肌にトラブルが生じたとき、どのように対処すればいいかわかるはずです。

素肌そのものを美しくするために

こうした一時的な美しさや潤いではなく、肌自体の自然治癒力を高め、素肌そのものが美しくなるのを助けるのが、天然成分でつくられるオーガニック化粧品です。植物などがもつ生きた自然の再生力が肌に働きかけ、バリア機能と保湿機能を高めることで、強い肌、美しくみずみずしい美肌をつくることが可能になります。長く使い続けても肌トラブルを生じる心配をしなくてもよいのですから。

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