混合肌は部位によって肌質が異なる
頬や口元は乾燥してハリがないのに、Tゾーンはテカって脂っぽい肌は、乾燥しているのか油分が多いのかわからなくなります。皮脂の分泌が部位によって異なるためです。こうした部位によって肌の状態が異なる肌質のことを混合肌とよんでいます。混合肌はタイプも度合いもいろいろですが、適切に対応しないと深刻化してしまうことがあります。共通する原因は、背後に乾燥が潜んでいることです。その場しのぎだけでなく、水分補給と保湿をきちんと行うことが大切です。
混合肌のタイプと要因
混合肌にはいろいろなタイプがありますが、主なものは脂性肌と乾燥肌の混在です。まず外的要因として、ふだんに浴びてしまう紫外線の刺激があります。Tゾーンは紫外線を浴びやすいので、乾燥をやわらげるために皮脂分泌が活発になります。またエアコンによる空気の乾燥によっても皮脂分泌が活発になります。ほかに喫煙やアルコールの摂りすぎ、化粧品のケミカル成分、脂っぽい食べ物、気温や湿度など季節の変化も影響します。さらに過剰なスキンケアや肌に合わない化粧品も肌のコンディションを乱します。
内的要因としては、日々のストレス、生理前後のホルモンバランスの乱れなどがあります。ストレスを受けると活性酸素が発生し、肌がかさついてハリが失われたり、乾いているのにべたついたりします。肌のバリア機能が低下してアクネ菌などが繁殖するとニキビができやすく、ホルモンバランスが崩れて自律神経に乱れを生じ、肌のターンオーバーが妨げられます。また生理の前後ではホルモンバランスが乱れ、肌のコンディションを保つことがむずかしくなります。
混合肌であっても、スキンケアは基本的に同じです。混合肌は、乾燥を調節するため皮脂分泌が部分的に異なるのですが、共通しているのは肌内部の乾燥です。このため保湿を怠るとますます混合肌が悪化します。皮脂の分泌が多い部分では、毛穴のつまり、黒ずみ、化粧崩れ、毛穴のつまりを生じやすく、ニキビや毛穴の悩みにつながります。また皮脂分泌が十分ではないUゾーンでは、肌荒れやニキビ、皮ふ炎が生じやすくなります。
対処の基本は洗顔と水分補給と保湿
対処法としては、まずクレンジングと洗顔で、皮脂を取りすぎないことです。油分の強いメイクは、洗浄力の強いクレンジングや洗顔が必要になり、乾燥をひどくしたり肌を痛める原因になるので、メイク用品は石けんの1回洗いで落ちるものを選びましょう。
過剰な皮脂はあぶらとり紙かティッシュで軽く押さえる程度にします。皮脂を取りすぎると、肌が乾燥しているものと錯覚して、皮脂がよけいに分泌されてしまうからです。
洗顔は32~34℃のぬるま湯を使います。できればその前に蒸しタオルをするのがベターです。濡らしたタオルを軽めにしぼってラップし、500㍗の電子レンジで1分間ほど加熱し、広げて気持ちよい温度にして1分間ほど顔に乗せます。そのあと洗顔をすると、肌に負担をかけずに皮脂や汚れを毛穴まできれいに落とせます。洗顔のあとすぐに化粧水をし、さらに保湿をしっかり行います。
水分を補給したら、潤いが逃げないように保湿し、肌の表面にバリアを張ります。水分の補給と保湿を混同して、化粧水だけで保湿ができたと勘違いする方がありますが、化粧水はあくまで水分を補給することであり、保湿はその水分を逃がさないように閉じ込めることです。細胞間脂質にセラミドを補うことも有効ですが、肌を傷める浸透剤が使われていないか注意する必要があります。バリア機能が高まれば乾燥が軽減され、皮脂の過剰分泌もしぜんに抑えられます。
オーガニック化粧品と白樺樹液(=ホワイトバーチウォーター)の効果
化粧品は、合成界面活性剤や合成ポリマーなどのケミカル成分が配合されていない、植物エキスや植物オイルが主体のオーガニック化粧品を選ぶことが大事です。化学成分が配合された化粧品は肌本来の働きを阻害するのでおすすめできません。成分はあれこれ配合されたものより、なるべくシンプルなものが望ましいです。ぷろろ白樺化粧水なら、水の代わりに白樺樹液を基材に使い、サラッとして、水分の粒子が小さいので浸透がよく、肌のターンオーバーを整える作用をします。保湿は、白樺みつろうクリームなら、主成分が油ではなくワックスエステルという皮脂に近い成分なので安心です。Tゾーンはやや薄めに、Uゾーンはやや多めにつけるとよいでしょう。
また最近、美容効果が大きく、海外でも注目されている白樺樹液(=ホワイトバーチウォーター)があります。体内の活性酸素を消去し、ストレスや疲労を軽減し、体内から保湿をして、ターンオーバーをも整える作用があります。ほとんどクセがないので水感覚で飲めて、混合肌の改善にも役立つのでおすすめです。