肌のハリと弾力を保つのに大切なこと | ぷろろのオーガニックライフ

肌のハリと弾力を保つのに大切なこと
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肌のハリが見た目年齢をきめる

 
肌にハリと弾力があれば若々しい印象を与えます。しかし、ハリが失われてほうれい線やフェイスラインがたるんでくると老けた印象になります。肌のハリを低下させる要因は、表皮の土台になり下から支えている真皮がへたってくることです。真皮がへたるのは、コラーゲンやヒアルロン酸を作り出す真皮内の線維芽細胞の力が衰えてくるためです。真皮の働きをしっかり保つ努力が大切になります。そのためには、どんなことを心がければよいのでしょうか。
 

肌のハリを支える構造

肌の弾力は、表皮の下にある真皮によって支えられています。真皮の構造がしっかりしていれば、肌はピチピチして若々しくみえます。しかし、その構造にゆるみが生じると、弾力が失われて、肌はしぼんだようになります。真皮の弾力をつくっているのは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の三つの物質です。この三つがうまくかみあって肌のハリや弾力を縁の下から支えているのです。この物質は真皮内にある線維芽細胞によって生み出されるのですが、線維芽細胞が衰えると肌の衰えにつながります。線維芽細胞を衰えさせる原因には、乾燥、紫外線、活性酸素、生活習慣のみだれ、喫煙、加齢に伴う女性ホルモンの減少などがあります。
 

バリア機能を破壊する浸透剤

さいしょの乾燥こそは美肌の最大の敵です。乾燥を防ぐことはスキンケアの原点といえます。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線の影響をうけやすくなります。バリア機能が正常に働くためにも、保湿がもっとも大切なのです。ところが一般の化粧品は、この大切なバリア機能をこわしていることをご存じでしょうか。

バリア機能は、皮ふの表面を覆っている皮脂、角質細胞間脂質、MNF(天然保湿成分)から成り立っています。そこに肌の番人である表皮常在菌も加わり、協力してアレルゲンや細菌などの異物の侵入を阻止しています。バリア機能が正常に働いているかぎり、一般の化粧品の美容成分も異物として阻止され、浸透することができません。そこで、合成界面活性剤などをつかってバリア機能を壊しているのです。ですからこの矛盾した事実が説明されることはまずありません。
 

有効成分の浸透は二律背反

化粧品は元来、表皮から奥に浸透させてはならない決まりになっています。「ぐんぐん肌の奥まで浸透します!」などと書かれた広告の脇には、✽1などのマークがつき、欄外に小さな字で「浸透は表皮まで」などと注書きされています。真皮は表皮を突き抜けた下にあるので、真皮まで成分を浸透させることは、本来はできないはずです。では、コラーゲンやヒアルロン酸を真皮にたっぷり届けるにはどうしているのでしょうか。また皮ふの表面にある常在菌はアルコールや化学成分にとても弱く、簡単に一掃されてしまいます。注射でアルコール消毒するのと同じです。浸透剤としての合成界面活性剤は、水と脂の層で重なっているバリア機能を溶かして、有効成分を浸透させるのです。まさに二律背反という言葉そのままです。
 
 

肌

 
 

SPF値の誤解と紫外線防止剤

紫外線はたしかに有害です。とくにUV-Aは真皮にまで届き、肌の弾力を保つコラーゲンを傷つけ、エラスチンを変性させます。しかし、紫外線を防御するUV対応のケア化粧品や日焼け止めを使うときに注意すべきことがあります。SPF値は数値が大きいほど効果も大きいと思われがちですが、そうではありません。とくにSPF値50ともなると肌がチクチクするほど刺激されやすく、肌に強い負担をかけます。SPF値は太陽の光にあたったとき日焼けが始まるまでの時間の長さを表すもので、紫外線をカットする力の大きさではありません。日焼けが始まるまでの時間は数値に20分を掛けて算出します。

例えば、SPF値が25なら、25×20分=500分、つまり8時間ほど耐えられるので十分です。ただ汗などの条件にもよるので、4,5時間おきにぬり直せばよいだけです。また皮ふの中で化学変化をおこす紫外線吸収剤は肌への負担が大きくなるので、UV-AにもUV-Bにも対応する無機顔料の二酸化チタンのような紫外線散乱剤を使用しているものを選ぶのがベターです。サングラスをかけるなど、紫外線自体を防ぐ努力も大切です。
 

活性酸素を除去する工夫

体内に発生する活性酸素は、紫外線だけでなく、食品添加物や残留農薬、放射能、ストレスなど、あらゆる場面で発生します。活性酸素を消してくれる抗酸化力のある生野菜や果物など、ビタミンCやEを多く含む、非加熱食品を多めに摂るようにしましょう。夜ふかしや睡眠不足、アルコール、タバコの吸いすぎ、生活習慣の乱れも活性酸素を発生させます。加齢による女性ホルモンの乱れや減少は、真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を減少させます。女性ホルモンと同じ働きをもつイソフラボンを含むサプリの摂取で体内から補うことも有効です。ホルモンバランスを整える食生活に心がけることも大切です。むくみは肌に重力をもたらすので、解消するためのマッサージも有効です。肌のハリと弾力を保つことで、いつまでも若々しくいたいものです。
 
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