だんだん寒くなってくる秋冬は、湿度が低くなり肌も乾燥しやすくなる季節です。
気温や湿度の変化にともない肌の状態も変化する時期なので、春夏に問題なく使っていた化粧品が急に肌に合わなくなることもあるものです。
そんな時、肌に優しいオーガニック化粧品に注目される方も多いでしょう。
だけど、オーガニック化粧品について調べてみると、「かえって肌荒れした」「肌に合わなかった…」という声をチラホラ耳にすることもあります。
実際のところ、オーガニック化粧品で肌荒れするということはあるのでしょうか?
オーガニック化粧品で肌荒れすることってあるの?
多くの市販の化粧品には、石油系化学成分が配合されています。
こうした化粧品は、オーガニック化粧品に対して「ケミカル化粧品」と呼ばれることもあります。
ケミカル化粧品を使用してきた方がオーガニック化粧品に切り替えた場合、人によっては物足りなさを感じたり、乾燥しやすくなったりすることがあります。
なかには肌荒れなどが起こる方もいます。
どうして肌荒れが起こるの?
肌に優しいはずのオーガニック化粧品に切り替えたのに、どうして肌荒れが起きてしまうのでしょうか?
原因として考えられるのが、ケミカル化粧品を使い続けてきたことで肌本来の力が弱まっていることの反動です。
ケミカル化粧品には、肌の炎症を抑える成分などを入れることができます。
しかし、こうした成分を肌内部へ届けるために、肌表面でバリアの役割をしている脂と水分を、合成界面活性剤を使って融かしているのです。
肌の機能が壊れると水分が蒸発し乾燥しやすくなります。
これを防止するためにケミカル化粧品は合成ポリマーを配合して肌表面に薄いビニールの膜を作って乾燥を防いでいますが、もちろんこれは肌本来の機能ではありません。
こういった成分が配合された化粧品を使っていれば、乾燥や肌荒れなどを抑えられていますが、使用をやめたときにトラブルが起こりやすい状態になってしまうのです。
つまり、オーガニック化粧品に切り替えたために肌荒れが起きたというよりは、ケミカル化粧品の使用をやめたことによって、肌の状態があらわになった結果と言えるでしょう。
オーガニック化粧品で肌荒れが起きた場合はどうする?
ケミカル化粧品を使用し続けてきた方が、オーガニック化粧品に切り替えた際に乾燥や肌荒れを起こすのは、むしろ自然なことです。
肌が本来の力を取り戻すために必要なステップだとも言えるでしょう。
ここでケミカル化粧品に戻してしまっては、肌を本来の状態に戻せないまま、薬品に頼ってしまう弱い肌から抜け出すことはできません。
乾燥や肌荒れがあまりにひどい場合には、いったん何も肌につけないようにして様子を見ましょう。
肌の調子が落ち着いたら、改めて少し使用を続けてみると良いでしょう。
肌本来の力を引き出してくれるはずです。
ただし、アレルギー体質の方の場合は、オーガニック化粧品に含まれる成分でアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。
アレルギーと疑われる症状が出た場合は使用を止めて皮膚科を受診しましょう。
オーガニック化粧品は長期的に肌を育てるもの
オーガニック化粧品の何よりの特徴は、肌の土台をしっかりと育ててくれることです。
使い始めは肌が本来の状態であらわになり、乾燥などに過敏に反応してしまうことがあるかもしれません。
しかしそれは、肌が本来の力を取り戻すまでの行程のひとつなのです。
オーガニック化粧品を使うと決めたら、ターンオーバーが一巡するひと月ほどじっくりとオーガニックに寄り添ってみてください。
あなた本来の肌の力が目覚めるはずですよ。