本当に安心安全なオーガニックとは
農産物・加工食品にはオーガニック世界統一基準がありますが、化粧品にはまだ世界統一基準がありません。このため世界には数多くの認証機関が存在し、合成成分の取り扱いにもバラつきがあります。そこで2010年にヨーロッパで世界統一基準をめざして設立されたのが「コスモス」です。ただその行方はまだ定まっていません。本当に安心安全なオーガニック化粧品とはどうあるべきなのでしょうか。
無添加化粧品と自然化粧品
オーガニックなイメージに、無添加化粧品、自然化粧品と呼ばれるものがあります。ただしこれはオーガニックにイコールではありません。無添加化粧品とは、ほとんどの場合、旧厚生省が表示を義務づけていた102種類のアレルギーの惧れがある合成成分を使っていないという意味で使われています。それ以外の合成成分は配合自由なので、アレルギー性や発がん性が疑われる成分もたくさんあります。また自然化粧品とは、一般に植物エキスを使った化粧品ですが、植物エキスが合成成分と一緒に使われたり、合成成分の中に植物エキスが配合されただけといった製品もあります。その場合はほとんど植物エキスの効果が失われるので、ラベルの成分しっかりチェックする必要があります。
合成成分を認めているオーガニック認証機関
本当に安心安全なオーガニックコスメは、天然成分100%の原料で作られた製品ですが、問題はこれをどう見分けるかです。そこで第三者が保証する制度として、認証機関による認証取得の有無がひとつの目安になります。しかしほとんどの認証機関では、オーガニック原料の使用を95%以上とするものの、5%までの合成成分の使用を認めています。これは消費者にとって不安材料となります。合成成分をどの範囲まで認めるかで認証機関の考え方の違いから、世界に認証機関がいくつも存在する理由となっています。
世界統一基準をめざしている「コスモス」
そこで2010年にオーガニック化粧品の世界統一基準をめざしてスタートしたのが、「コスモス」という機関です。ヨーロッパの主要5つの認証団体によって設立された民間機関で、構成団体の考え方の違いをどうすり合わせられるか注目されています。とくに問題なのは、合成成分の取り扱いです。コスモスは構成団体に配慮して石油および石油合成成分の一部の使用を認めています。理由としては、現時点でこれに代わりうる有効な方法がないというものです。やむを得ず認めているので、代わりうる方法がみつかれば、使用禁止が望ましいと考えているわけです。主な合成成分に、乳化剤、防腐剤があります。また、殺菌剤、エモリエント剤、増粘剤、殺菌剤の一部も認めています。この中には日本の旧厚生省がアレルギーの惧れがあるとした指定成分も含まれています。
審査項目にはどんなものがあるか
では、オーガニック認証機関が要求する審査基準にはどんな項目があるのでしょうか。つぎに基準を一覧に抜き出してみました。オーガニック化粧品が何を理想としているのか、方向性が見えてきます。
・石油および石油系の合成成分は使用不可
・原料の95%以上がオーガニックな農作物
・農薬・化学肥料の使用禁止
・動物実験の禁止
・殺傷した動物から得た成分は使用しない
・遺伝子組み換え原料を使用しない。
・放射線の照射による処理をしていない
・人工ナノ物質の使用禁止
・キャリーオーバー成分の混入がないこと
・環境に配慮した製造方法
究極の理想は天然成分100%
本物のオーガニックが目指している方向性が浮かんでくるかと思います。オーガニックが究極にめざしているのは、有機栽培植物を主原料とする天然成分100%のコスメの実現です。これを一歩先んじて実現したメーカーが日本にはすでに複数存在しています。そのひとつがぷろろ化粧品です。ぷろろ化粧品は、日本オーガニックコスメ協会の天然成分100%の評価を得て、推奨マークを取得しています。それはモアオーガニックを客観的にサポートする安心材料となっています。
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