かゆみの原因は体内に蓄積した化学物質
最近はかゆみを訴える肌トラブルがかなり増加しています。かゆみは我慢ができずつらいものです。アレルギー肌、ターンオーバーの狂い、アトピー性皮ふ炎などは、有害な成分が皮ふから出ようとしているときの免疫反応で生じやすくなります。原因のほとんどは、体内に蓄積している化学物質です。このため体内の化学物質をいかにデトックスするかが課題になります。ただしアトピー性皮ふ炎の場合は、化粧品での改善が難しく、根本的には食事、衣服、さらに生活環境の全般的な見直しが必要となります。
かゆみ止めに役立つ植物と精油・植物油
かゆみを止めるには、まず化学成分を体に取り込まないことです。シャンプーや化粧品などは、化学成分を使用していない天然成分100%のものに換えます。かゆみの緩和に役立つものとして昔から知られているものに、ドクダミ、ヨモギ、クリノハ、オウバクなどがあります。先人の知恵は生かしたいものです。精油にもかゆみを和らげる働きがあります。ジャーマンカモミール油にはかゆみ止め成分のビザボールオキシドAが含まれています。ペパーミント油、ティートリー油、ラベンダー油にもかゆみを和らげる働きがあるので、生活の場にじょうずに取り入れるようにします。
石けんが刺激になるようなら、ぬるま湯で洗うだけにして落ち着くのをまちます。化粧水は、ドクダミ、ヨモギ、クリノハなどの植物成分が配合されたものがおすすめです。ラベンダー水やカモミール水などの芳香蒸留水も有効です。オイルやクリームは、ラベンダー油、カモミール油、ペパーミント油、ティートリー油など、かゆみを和らげる精油が配合されたものを選びます。オイルでかゆみがでる場合は、化粧水までにとどめてようすをみるとよいでしょう。
アトピーの原因も化学物質
アトピー性皮ふ炎は、食事、衣服、治療法ほか生活全般を見直すことで、必ず改善することができます。アトピーは、体内に化学物質が蓄積していることが原因です。食品添加物、残留農薬、化粧品の化学成分、薬の多用など、化学物質を取り込んでいる要因をしっかりチェックしましょう。
ある専門家はアトピー性皮ふ炎の要因として、合成界面活性剤、黄色ブドウ球菌の増殖、ステロイド外用薬による肌バリアの低下をあげています。合成界面活性剤は、最高の天然のクリームである皮脂膜を流出させ、常在菌をそぎ落として悪玉菌を繁殖させます。ケミカル化粧品、保湿剤、ボディソープ、洗浄剤などは、ただちに合成界面活性剤を含まないオーガニックな製品に変えることです。
ステロイドはすぐに中止する
ステロイドの使用は皮ふを薄くし、バリア機能を破壊します。対処療法にすぎないステロイドは直ちに使用を中止しましょう。ステロイドで一時的に炎症がおさまっても、バリア機能が損なわれてかえってアトピーを悪化させます。最近の研究で、ステロイドがたんぱく質を作る遺伝子の異常を引き起こし、かゆみを止めるフィラグリンを減少させることがわかっています。使用を中止して一時的に症状が悪化したとしても、開き直ってステロイドをやめる覚悟が必要です。保湿剤にも合成界面活性剤が含まれているので使用をやめましょう。
雑穀粥と肌再生を促す根菜類を多く
食べ物では、動物性たんぱく質を少なめに、新鮮な野菜や果物を多く摂ることです。主食は、胚芽米、ヒエ、あずきを混ぜた雑穀粥が望ましいです。肌再生に不可欠なカルシウムの補給に、海苔やゴマ、小魚など、汚染のない食材からとるようにします。無農薬で有機栽培のニンジンジュースはビタミンA、ビタミンCが豊富で肌再生をうながし、有害物質を排出します。根菜類には肌再生を促す作用があるので多く摂るようにするとよいでしょう。また未精製の穀物や新鮮な野菜は、体内の有害物質を排出するのを助けてくれます。
つぎのことも適宜とりいれましょう。
◆保冷剤で冷やしてかゆみを和らげる。◆化繊ではなく衣服はやわらかいゆったりした綿にする。◆シーツも清潔な綿のものに。◆お風呂の回数をへらして濡れタオルで拭く。◆ナイロンタオルは厳禁。◆ストレスを減らす。◆ウォーキングやジョギングなど適度な運動で汗をかく。◆1日15分前後は紫外線をあびる。◆よい睡眠をとる。◆リノール酸を含む食べ物をさけ、炎症を抑える青魚(いわし、マグロ、さば等)、亜麻等でオメガ3系必須脂肪酸のα-リノレン酸の摂取をこころがける。
アトピーは自然に消えるのが最大の特徴です。これらの手を尽くした後は、あわてず治癒に向かうのを静かに待つことです。
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